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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

アイドルマスターシンデレラガールズ 第20話「Which way should I go to get to the castle?」

脚本:雑破業 絵コンテ・演出:倉田綾子 作画監督:河合拓也

【概要】
秋の定期ライブに向け美城常務が新たに立ち上げた「プロジェクト・クローネ」に凛とアナスタシアがスカウトされる。奈緒と加蓮とともに新ユニット「トライアド・プリムス」を組むように常務から打診された凛だったが、ニュージェネレーションズとの間で揺れ動く。一方で、ソロとして活動するように告げられたアナスタシアも同様だった。
【感想】
凛については、第1期シリーズ冒頭におけるプロデューサーからのスカウトで描かれたとおり、アイドルについて具体的なイメージがないままこの世界に飛び込み、クールな物腰とは裏腹に柔軟にアイドルとしての研さんを積んできた印象があった。つまり、いまだアイドルに対して手さぐりなところがあって、それゆえの向上心が奈緒と加蓮とのトリオに可能性を見出すことになったのだろうと。
くしくも美城常務の見立てと凛の内面がシンクロした格好になったが、これまでは袖にされるばかりだった常務の片りんにようやく触れられて、個人的には溜飲が下がった。また、CDデビューの話がキャンセルになった奈緒と加蓮が、常務のプロジェクトをチャンスととらえるのは当然であり、じっくりと伏線を張ってきたこの3人の展開は納得がいく。
アナスタシアについては、かつて自身を引っ張ってくれた美波への恩返しとしての決心であり、彼女に相談しなかったのもその表れに思えた。このラブライカの2人については、大人びた性格もあって抑制の効いた筆致であり、アナスタシアと凛の境遇がシンクロしているからこそ、ニュージェネレーションがみせるチグハグさと見事な対照になっていた。
凛の決心がプロデューサーを介して未央にまで波及したくだりも、前述したラブライカのエピソードが下敷きになっており、ドラマ面におけるユニット単位のコール・アンド・レスポンスが見事に機能している。結局のところ、美城常務という風雲児の投入は、アイドル活動に愛情を注ぎつつもいまだ宙ぶらりんである島村卯月の物語を描くための下地であったことがわかる。

リーダーとして引っ張ってきた(つもりの)ニュージェネレーションズが危ういことを知った未央が飛び出したシーン。「調和」「愛情」を意味する赤いコスモスのなかに「美麗」「純潔」「優美」を意味する白いコスモスが混じっている絵は、まさに「赤」のためにがんばってきたけど「白」へのこだわりを捨てきれないでいる彼女の象徴のようだった。今はバラバラな3人が揃ってニュージェネレーションズに「白」を見い出せるようになれば、「シンデレラの舞踏会」の成功につながるだろうか。
★★★☆