flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

オーバーロード 総感

【総感】
自身を無条件に信奉してくれるNPCたちを相手に王者を演じるアインズに面白味を感じられるか否かが分水嶺だった気がするが、自分はうまく乗っていけた。よくよく考えてみれば異常ともいえる世界なのだけど、内面すらよく分からないNPCたちと距離をとりながら手さぐりで威厳を保つアインズの表情は、それが外見的に表れない骸骨というルックスゆえに、いっそう引きつけられるものがあった。
半信半疑の状態から徐々に王者としての振る舞いが板についてくるアインズの変化は、仲間たちであるギルドプレイヤーたちを探すという当初の目的が、世界征服への覇道に上書きされていっているようにも感じられる。クライマックスで「至高の四十一人」の思いを乗せてシャルティアを圧倒したくだりに、アインズの見えそうで見えない複雑さを見た思い。エンリやンフィーレアなど、交流のあった人間たちを助けた行動に、元人間としての彼がうかがえもする。
色っぽくもザンネンな守護者統括アルベドを筆頭としたNPCたちも、人工的なその属性を逆手に取ったような魅力があった。それぞれの創造主であるギルドメンバーたちをリスペクトするようなアインズの温情は、エピソードの端々そしてクライマックスのシャルティア復活で描かれたとおり。ナザリックでは拝めないエ・ランテルにおけるナーベラルなど、個性的なキャラクターをもっと見ていたかった。
正直いって冗長に感じられる場面も多かったのだけど、モモンガの秘められた孤独をアインズの覇道に変換してみせる作品コンセプトは、背景となる作品世界もあいまって見どころがあった。プログラムなのか本心なのかは分からないが、そんなアインズをよりどころにしてくれるNPCたちが、主の写し絵として不思議といとおしく感じられてしまう。砂上の楼閣的なかりそめ。
AT-Xでは本編終了後にオンエアされたミニアニメ『ぷれぷれぷれあです』も楽しかった。もっとも、ナーベラルとソリュシャンを除いて本編で描写しきれなかったプレアデスたちへの計らいと考えると、いささか複雑にもなってくるのだけど。
★★★