脚本:岡田麿里 絵コンテ:長井龍雪 演出:長井龍雪、ヤマトナオミチ キャラクター作画監督:千葉道徳 メカニック作画監督:有澤寛
【概要】
地球人が定住した火星にあるクリュセ独立自治区では、クーデリア・藍那・バーンスタインをリーダーに独立の機運が高まっていた。クリュセにある民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)は、クーデリアから護衛の任務を依頼される。そこに、クリュセ独立を抑えようとする武装組織ギャラルホルンの部隊が襲撃してきた。
【感想】
零細な組織の最下層で不当に使役される少年兵たちの成り上がりストーリー。そんな世界観にふさわしい泥臭いキャラクター描写に「鉄血」の意味がにじんでくる。あくまで自分たちのために自由を勝ち取ろうという「火星ネズミ」たちの雑草魂に、格納庫でひたすら眠っていたバルバトスの無骨な攻撃がシンクロする第一歩が痛快だった。
淡々と無双ぶりを見せつける三日月はあまり好きなタイプではないが、彼と2人で1人といった感じのオルガの暑苦しさがいい具合にバランスさせてくれている。荒くれ者たちの中に望んで飛び込んでいったクーデリアのこれからなど面白くなりそうな要素がふんだんで、申し分のない初回。
★★★☆