flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

牙狼〈GARO〉-紅蓮ノ月- 第五話「袴垂」

脚本:村越茂 絵コンテ:サトウシンジ 演出:Kim Min Sun 作画監督:Ji Yang Ho、Kim Seong Beom

【概要】
名門藤原南家検非違使藤原保輔は、かつて自身が捕えた放免(前科者)に小袖と名付け配下に置いていた。しかし、身分違いの自身に思いを寄せるようになった保輔を受け入れられない小袖は、ついに暇を願い出て主のもとから出奔してしまう。往来ですれ違った貴族の娘の牛車から落ちた反物を反射的に拾った小袖だったが、その行為を盗みと断罪され逆上する。
【感想】
底辺で虐げられてきた小袖の対照として、名門のしがらみに縛られる保輔の苦悩が重く。身分違いの恋への否定からいつしか保輔に感情移入するようになった雷吼に対して、身分違いはどうしようもないと言う星明の温度差。単衣を着たかったという小袖のささやかな願いをかなえた星明の意図がやるせない。
盗人だった小袖をトレースするような星明の行為について考えてみる。欲しいものを手に入れたがる習性が星明の奔放さによるものであれば、それは生きるために盗みを働いてきたかつての小袖とは似て異なるもの。救えない命もあるという星明の境地は、もっと大きな何かを成し遂げるため悟られぬよう自身を殺しているようでもある。だからこそ、感情のままに動こうとする雷吼の封印を制御しているのではないか。
だからこそ、小袖の幻影を追うかのように盗賊に身をやつした保輔に、道長が仕切るこの世界へのカウンターを感じたくだりは、ほろ苦くも爽快感があった。そんな保輔とは対照的に、自由に振る舞っているように見える星明のしがらみが、改めて浮かび上がってくる。
★★★☆