flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

スタミュ 第9幕

脚本:渡邊大輔 絵コンテ:平田豊、黒澤雅之 演出:稲本隆史 作画監督:遠藤大輔、石富結依奈

【概要】
綾薙祭公演に向けて稽古に励むteam鳳は次第にまとまりつつあった。しかし、柊たち華桜会に呼び出された鳳は、綾薙学園の伝統と品位にふさわしくないとの理由でteam鳳の綾薙祭出場停止を命じられる。そんな鳳の脳裏に柊との過去から現在がよみがえるのだった。そして鳳の選択は……。
【感想】
自由に遊びたい鳳の軽やかさとは対照的に、柊家の後継者として強制的に組み込まれてしまった柊の責務の重さがのしかかる。そんな柊の苦悩を知りつつも、チーム月皇そして華桜会と二度までも脱退の道を選んだ鳳は身勝手に思えるが、綾薙学園の伝統を崩さないことには前に進めない何かがあるのだろう。華桜会に加入した際に送ったエールのとおり、月皇遥斗は綾薙の伝統を守りつつ鳳のスタンスも支持しているわけだから、クライマックスではteam鳳とteam柊の競演による新しい可能性に期待してしまう。
オレンジジュースを使った遥斗から鳳と柊へのメッセージが形を変えて星谷たちに伝達されたくだりにうなった。バカをやってみせる星谷たちの目線になって自分もバカになってみせた鳳は、遥斗からの説教を自分流で教え子たちに伝えようとしている。これは想像するしかないが、遥斗による稽古も厳しさの中にいくらかの楽しさがあったのではないだろうか。鳳はそこを抽出して発展させようとしている、そう思いたい。
おそらくはかつての自身にインスパイアされてミュージカルの道を選んだ星谷の奔放さが、感謝という格好で鳳に返ってくるダンス指南の温かさに泣けた。回想における髪型からして鳳がteam月皇から脱退した前後だったと想像するが、自由を求めて雨の中を踊る姿に、ミュージカルにまったく縁のなかった星谷という金の卵が引き寄せられる運命。星谷の前で一心不乱に踊るかつての姿といい、今回の華桜会脱退の告知といい、降りしきる雨がひょうひょうとした表情を崩さない鳳が柊のために流す涙に見えた。
★★★★☆