flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

サクラクエスト 第16話「湖上のアルルカン」

脚本:横谷昌宏 画コンテ・演出:岩月甚 作画監督:阿部美佐緒、鍋田香代子、應地千晶、髙橋瑞紀、Lee Min-bae、中山みゆき、市原圭子

【概要】

病院を抜け出した門田は桜池から何かを引き上げようとしていた。それは門田の若かりし頃の苦い思い出そのものだった。ドクからいきさつを聞いた木春たちは、かつての門田がきっかけで50年前に消滅した「みずち祭り」の復活を提案する。

【感想】

50年続いた祭りにも衰退していく地域へのいら立ちが爆発してのバンド活動。門田のパッションは千登勢やドクのそれとは異質だったことが分かる。親を裏切ってでも上京して一旗揚げようとした千登勢が菓子屋の跡継ぎに収まり、門田は今も変わらず当時の青臭さをぶちまける。千登勢の門田への嫌悪には、自分はそうなれなかったという嫉妬めいたものがあったのではないか。「ロック」なアティチュードをめぐっての門田の妻との会話に想像した。

そして、ロック(ガレージバンド)からUMAチュパカブラ)に変遷していった門田の青臭さをブリッジするかのように、千登勢の孫娘である織部が存在感を帯びてくる。UMAを共通言語としての国際交流はかつての門田や千登勢には及びもつかなかった領域。不本意ながら地元にとどまった千登勢の無念を、自ら間野山を飛び出すことができなかった織部の変化が和らげてくれる。

第11話で歌としてよみがえりつつある龍の伝説が、池干しという住民たちによるリセットでもって「みずち祭り」として再生するクライマックス。よそ者として追われた「龍」は地元出身者にも他からの転入者にもいる。それはかつての門田や千登勢そして現在の木春たちから分かること。まさに、龍の化身が「よそ者、ばか者、若者」ではないか。失われた「三種の祭具」の復活は、これまでに登場した職人たちの出番となりそうで、じわじわと高揚してくる。