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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

妖怪アパートの幽雅な日常 第④怪「こっち側」

脚本:やまだやすのり 絵コンテ・演出:緒方隆秀 作画監督:加藤茂

【概要】

寿荘を出ていく夕士のために送別会が開かれる日、同級生の竹中が友人たちを連れて寿荘に現れる。無神経にも寿荘に立ち入ろうとする竹中たちに夕士の怒りが爆発、住人たちによってその場は収まる。そして、寿荘を去った夕士は学生寮における新生活を始めるのだが……。

【感想】

竹中と不良仲間に向けた夕士のたんかに胸がすく思いをしつつ。「それなりの覚悟で優等生」をやっている夕士、「不良ごっこ」をしているように見える竹中、孤独からどちらに転ぶかは紙一重だったのかもと想像する。叔父夫婦の家から逃げてきたがゆえ自らに背伸びを強いる夕士が、捨て鉢にふるまう竹中を見下してのセリフがほろ苦い。むろん、悪いのは全面的に竹中なのだけど、夕士の余裕のなさが竹中の感情を逆なでしたところもありそう。だからこそ、夕士に心の豊かさをもたらした寿荘を新たな寮生活で浮かび上がらせる筆致に揺さぶられた。相対的に無機的に感じられる学生寮の空気、ふと脳裏によみがえるるり子の料理でもって、わずかの話数で寿荘の美しい思い出を視聴者に共有させる。今後の展開が大いに楽しみになる結節点。