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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

サクラクエスト 第18話「ミネルヴァの杯」

脚本:入江信吾 画コンテ:倉川英揚 演出:筑紫大介 作画監督:鍋田香代子、辻智子、阿部美佐緒、高橋瑞紀、市原圭子、岩崎亮、福井麻記、末田晃大

【概要】

バス路線廃止に反対する蕨矢集落の老人たちの「人質」になった木春。ところが、自身が必要とされていることを意気に感じた木春は人質の立場を受け入れてしまう。そして、木春を迎えに来たはずの緑川や撮影担当の織部ら大臣たちまでもが蕨矢になじんでいく。国王と大臣たちを巻き込んだ鈴原の真の目的は、消えゆく集落の文化をデジタルアーカイブとして残すことだった。

【感想】

文化人類学者として蕨矢を見つめてきた鈴原が残したものの重さ。集落とともに滅びゆく運命にあっても、そこに息づいている文化は現在進行形に違いない。そこに鈴原の志を引き継ぐ人物として同じIターン者である香月を据える。鈴原が持ちえなかった香月によるITスキルを活用したタブレットによるコミュニケーションそしてデマンドバスは、蕨矢に生まれた新たな文化といえそう。古い文化と新しい文化の同居がそのまま地方再生のモデルとは思えないが、雪国らしい相互扶助の精神は変わらない。そのことに気づいたであろう国王と大臣たちに試験の合格証書よろしく開陳された「剣鉾」という落としどころが見事だった。