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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話「嘘つき達の国 -Waiting For You / 旅人の話 -You-」

脚本:菅原雪絵 絵コンテ・演出:中島大輔 作画監督:幸野浩二、永田陽菜、山形孝二

【概要】

とある国で英雄とされている元旅人の記念館を訪れたキノとエルメス。そこにはエルメスと同じようなモトラドが展示されていた。エルメスはそのモトラドとの会話を試みる。城壁に囲まれた別の国に入ったキノとエルメスは、旅に出たという恋人の帰りを待ち続けている男性と出会う。

【感想】

二つの国のエピソードは、旅人でありながら国を救いそこに定住した英雄と国民でありながら英雄としての立場を捨てた男の対照を示すかのよう。両者をブリッジするのがしゃべるモトラドたちであり、王女としての過去を捨て旅人に偽装してまで思い人を見守る女であり、生粋の旅人であるキノであるという構図。幸せのための嘘だってあるというテーマだけだとありきたりだが、たった一つの門以外は城壁に閉ざされた舞台のおかげで深みのあるものになっていた。城壁内の街で嘘を明かした男の仲間たち、城壁内の周縁であろう森で嘘を明かした女に対して、城壁を出たところを見計らって嘘を打ち明けた男という三段構え、この国が嘘で重層的に守られていることが、しがらみのないキノの目線で浮かび上がる。